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旧つきみ野教室Mさんの作品が出来上がりました。
まだつきみ野のお教室だった頃に「せんせ、ワイン色の生地ってありますか?」
「う~ん、今は扱っていないけど手持ちのものがあるかもしれない・・」なんて話をして
家探しをいたしましたらちょうど必要な分程度の生地を発見。
元々のパターンを幅広にアレンジしてMさんのお宅のテーブルに合わせたサイズで
刺し始めました。
その後つきみ野教室が自宅に移動して数回目あたりに
「この度手術が決まったのでちょっとお休みします。」とご連絡をいただき数ヶ月お休みになられました。
外科の手術を受けられましたがとてもお辛そうで早く良くなるといいねえ‥と
お仲間とお話をしておりました。
そして見事復活‼ 続きを刺し進めこの度ようやく大作が出来上がりました。
まだ本調子ではありませんがまたまた新たに大きな作品にチャレンジすると張り切っておられます。
手術が決まるまでの間、手術、リハビリ・・・お辛い日々の中きっと刺繍が心の支えと
なったはず。お帰りなさい。
祈るような気持ちで心を安定させ針をお持ちの方がお教室には何名もいらっしゃいます。
一針一針願いを込めて。穏やかな毎日がずっと続きますようにと・・・
そして暖かな仲間。お教室で顔を合わせるだけでそんなに近くにはいないのに
優しく見守ってあげられる仲間がいること。
なんと心の支えとなることでしょう。
お病気以外でもご高齢のお母様の介護をなさっている方、お子さんの病気にお付き添いの方・・
針が少しでも心の支えになってくれるといいなあといつも願っています。
先日出来上がってこのページからもお見せしたハンカチケース。
「せんせ、これはどうやって使うの?」と数件問い合わせがありました。
持ち歩くものではありません。大好きな大切な『あの時旅先で購入したのよ・・』とか
『大切な方にいただいたの・・』なんてハンカチの数々をそうっとチェストにしまい込む時に
使いたいのです。
そうしたら長津田教室のSさんがそんな大事なハンカチの数々をお教室にお持ちくださり
見せてくださいました。
左のものは昔ご自身で作られたものなのだそうです。もう1枚はベルギーのものだそう。
他にもお母様がお刺しになったものや汕頭のものなど・・
大切な思い出の数々・・。見せてくださってありがとうございました。
このような宝物を静かにしまっておくために使いたいのです。
同じくシュバルムの冊子からお選びになった作品が素っ敵に出来上がってきています。
こちらは長津田教室 I さん。
優しい曲線のドイリーに仕上がりました。
まず練習布を使ってきちんとおさらいしてそれから本番に臨まれました。
左上の練習布は本番の半分なのですがとてもきれいに出来たので何かに変身させましょ・と
ただいま企画中!
そしてこちらは湘南台Tさん。
こちらも同じ冊子から。作り上げた私のパターンに忠実に
各種ドロンワークを丁寧に仕上げてくださいました。
こちらの作品はこれから額装になさいます。
自宅教室Tさんの作品が出来上がりました。
あれっ見覚えが・・・そうそう一昨年鎌倉教室の課題だった大人のクリスマスⅡ
あの時は白生地に白糸でそしてシルバーの糸を少し使用し小さな作品に仕上げました。
Tさん手持ちの生地が大きかったのでこの模様繰り返していったらどうかしら?
うん面白いかも、やってみて。ということで糸の色もポイントにブルー系の色糸を使用し
刺し始めました。同じパターンをつなげていく途中でここに何か欲しいねと色糸で刺した
アイレットを白糸でアクセントに持ってきたらなんだかとっても落ち着きの良い1作が出来上がりました。
私の思い付きを淡々とこなしてくださる好奇心と早い手!ホント楽しいボールの投げ合いです。。。
さて次は何になさる?同じ水曜メンバーもご一緒にこれがいいんじゃない?なあんて
冊子を見ながら楽しい時間。オーディエンスとても重要です。
OK!次までパターン書いとくね・・と準備したパターンがこちら。
これまた楽しいやり取りで針は進んでいく予感。私もどんなふうに出来上がるか
ワクワクしています。
昨年11月27日付でもご紹介したただいまお教室で大人気のモチーフ。
それが生み出されたのはフェリシモのクチュリエですが
そのクチュリエの春夏号から新たに6回シリーズで掲載いただくことになりました。
今回は6回完結シリーズで初めての人も6回終了すると一通りのハーダンガーがわかるよ。と
いうものです。その名も『憧れの美しい作品へステップアップ、ハーダンガー刺しゅうの会』です。
生地の目も初めは粗く少しずつ細かくなっていきますしステッチも毎回新たなものが入ります。
毎回小ドイリーで基本を押さえ、その延長で小作品を1ケ作るという楽しい企画です。
昨年の作品展後に少しずつ作品を作りためていたのですが
こういう企画ものは大好物!楽しく仕事を進めてまいりました。
何が素晴らしいって説明の細かくされたパターンと作り方説明書!
大概の説明って一番知りたいところが書いていないでしょ。
ところがクチュリエさんの説明書は本当に詳しくきちんと追っていけば
間違いなく出来上がります。
スタートの場所だったり、糸の進行方向だったり、カットのチェックだったり
美しく仕上げるためノウハウが満載です。
今もまだ3作目4作目あたりの説明を作るにあたってのメールのやり取りを
毎日のように繰り返していますがこれはやはり編集者さんにハーダンガーへの
愛がないとできないもの。何がうれしいってその気持ちが一番うれしくて
やはり仕事とは最終は人なのだと痛感いたします。
すでに私のところに冊子が届いていますが店頭発売は4月25日だそうです。
ウェブでのご案内はこちらからどうぞ。
自宅で一緒に冊子を見た皆さんからは大好評で「私も買おうかしら・・」なんて方が
何人も・・「これでハーダンガーしたら私はいらないかも・・」とお話しています。