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自宅教室Kさんの 大作が出来上がりました。
原先生の「華麗なハーダンガー刺繍」の中から«春風のハーモニー»です。
薄いブルーの生地をお選びになったKさんは糸はオフ白、ベージュ、ブルーの
3色をお選びになりました。
ご本には『糸はバランスよく配色しながら刺す』としか記載がなく決定した3色は
どこにどう使おうかとKさんと「ここはこの色ね」「ここはそこの模様と
リンクさせてこっちがいいわね・・」などと相談を重ね刺し進めていきました。
当たり前ですが中央から刺し始め進めれば進めるほどどんどん外に広がっていきますから
相当な刺し量で糸の分作品もどんどん重くなっていきます。
周囲の三つ折りを終えた頃の充実感は最高潮に達したと思われます。
本の説明通りバランスよく配色し仕上がりました。
長津田教室Hさんの作品です。
「せんせ、このご本のこの作品が気に入ったのだけれどサイズはどれくらいですか?」
との問いにサイズを割り出すと「あ~せんせ、うちのテーブルにはあと少し広い方がいいのよ。」
じゃピッタリにするよう外の模様を増やしていきましょうか。
と広げていったデザイン。
生地の字の色と糸の白のバランスが美しい作品です。
こちらは自宅教室Hさん。
刺し始めた後にお引っ越しをなさり飾ろうと思ったチェストのサイズが違ってしまい、
引っ越し後にサイズ変更で短くなさいました。
その際一部カットしてしまっていたのでカットした生地の穴を埋めなければなりませんでした。
その作業もご自身でこなしようやく無事出来上がりました。
私と彼女だけの秘密の穴埋めでしたがあ~ばらしちゃいました。。
長津田教室 Iさんのレティチェッロのクロスです。
レティの作品はハーダンガーより穴が大きく開くのでゴージャスに見えます。
まず土手を作りカットしてウーブンバーで全てかがってしまってから
中の模様を作っていきます。
ウーブンバーがきちんと入ってきれいな四角ができないと次の模様が美しく
入りません。そのためにはいっぺんにカットしてしまうとぐずぐずになってしまいますので
少しカットしてからかがり、また少しカットしてからかがる‥ということを繰り返していきます。
また中の模様も同じ模様が同じに見えるように刺すのにいつも心を整えて・・・
とてもデリケートなのです。
白のシャキッとした淡々と繰り返された模様、お見事です。
5ヶ月ぶりの開講となった長津田教室は皆さんお元気にお集まりいただき
手には完成の作品を携えて・・・自粛中もずっと手は動いていたご様子。
まずはHさんのプントアンティーコの作品。
この作品は過去に数名中央のデザインだけをお刺しになったことがあり
随分前にパターンを起こしていましたが廻りのサテンやドロンワーク等の
バランスがとても良いので是非大きいままの状態をどなたかに刺して
いただけたらなあ~と思っていたのできっとHさん好みの作品と思い
お勧めしてみました。
サテンの優しく白いお花、中心の小さくてクリっとしたアイレット、
ぐるっとたくさんあるブリオン、淡々とそろっているドロンワークのはしご・・・
刺し場所の分量が見事な一作です。
そしてこちらもできちゃいました・・とハーダンガーの作品も。
こちらは生地のままの部分がほとんど見えない刺し場所の多い作品。
薄いグレー#762が品よく上がっています。