Report
私が教室を始めて間もなくから自宅教室にお通い下さっている会員№1の
Sさんが「せんせ、図書館でこんな本を見つけましたが持っていらっしゃる?」
と見せてくださったのは原京子先生のアジュール刺繍のご本。
持ってないというとご本丸ごとコピーをしてきてくださった。
いつもお優しいお気持ちアリガト!
昭和59年に文化出版局から発行のアジュールの本ですが画像こそ少々年代を
感じますがステッチはちっとも年代を感じず今私が皆様にお教えしているものと
変わらないし新鮮に映りそして詳しく載っていてとても勉強になります。
先人の素晴らしい編纂やステッチが時を超えつながっていることに感激します。
アイデア参考にさせていただきたいと思います。
先日娘とお酒を飲んでいて「ママから教わったことは何?」と話しついでに尋ねると
最初はふざけて様々言っていたのですがあとから『う~ん持続と情熱かな』と
さらりと言うではありませんか。
子育てはとっくに終了、背中は見せたかなと何だか嬉しくなってしまいました。
Sさんやその仲間とも時間を共有し年を重ねてきたし本のステッチもつながっていくし
一朝一夕にはできない時を超えた色々な宝物大事にしていきたいと改めて思いました。
今年の2月にこのページからご紹介した自宅教室Mさんのフィレの作品。
そのあとに第2弾があるのよ・・とご紹介していた2弾目が出来上がりました。
2点並べてみました。
それぞれフィレの縦穴の数が違いますのでランナーの出来上がり幅も違ってきますし
Mさんどうせなら周りのドロンワークも違うのを入れてみたいと頑張りましたので仕上がりが
全く違います。う~ん根気がよろしい!
Mさんは助手も努めていただいていますがドロンワークがぴったりと収まらないと
納得できないところなどはミソノに似ています。。
気になる方は画像を大きくしてコーナー具合見てみてください。
糸を抜いたその後のサテンもぴったり合っています。
フィレそのものと周囲と相まって豪華な仕上がりとなっています。
ええ3弾もとっても素敵です。
フィレの穴はもう作り終えていますよ。
どうあってほしいのかの指針とお話ししましたがその一方で
他の対面のクラスでは基本を踏まえた上でここは解いて刺し直した方が良い!
ここは違っている!というのをあまり言いません。
講師を育成するのであればそれは必要なことですが『心整えて刺繍時間を楽しむ』
のがモットーのクラスですから。
お入りになった時期や進度がまちまちの生徒さん方、少しご一緒に過ごしていると
何をお求めなのかどんなお好みなのかどんな癖なのか色々わかってきます。
同じ趣味の方々とその時間を楽しみたい…
あの方のあの作品が刺したい…
ハーダンガーを早くマスターして色々な手法を学びたい…
様々な手法を合体させてオリジナルが作りたい…
毎日の時間の中で穏やかに刺しているものを持っていたい…
自宅のあの場所に飾りたい…
プレゼント用の作品を刺したい…
ミソノと同じ空気を吸いたい…(何人かいらっしゃいます。。)…etc
ここのところ針が進んでいないヮ何かあったのかしらと様子をみたり
プレゼントを間に合わせるため今ガンガンに刺しているのねとか
あの方は夏が苦手だったわとか
長い目でお針を楽しんでいただけたらと常々思っています。
少し前自宅教室であまりにピコットの多い作品をお刺しの方に
大変だからなくしてもいいし、なんちゃってピコットに替えてもいいよ・・なんて
お話したら周りのお姉さま方がそれはだめよせんせ、やっぱりこの作品は
きちっと刺さないと…とお叱りを受ける始末。
皆様お手柔らかに、そしてビシビシして欲しい方はビシビシして欲しいと
言ってくださいまし。
今日の1枚は三越クラスNさんの作品 です。